- 2024.03.15
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- 成年後見・任意後見
成年後見監督人とは?選ばれる人や、その役割について
成年後見(保佐、補助)監督人とは、成年後見人(保佐人、補助人)の事務が円滑に正しく行われるよう、定期的に成年後見人等から後見等事務の報告を受け、事務に問題がないかを確認し、問題がある場合には改善を求める、文字どおり成年後見人を監督する人のことです。
成年後見監督人は、成年後見人の職務を監督する立場として、家庭裁判所が必要と認めた場合、選任されます。
成年後見監督人になるために資格はなく、欠格事由に該当しない限り、誰でもなることができますが、実際には弁護士や司法書士などの法律専門職が選任されることが多いです。
成年後見監督人の職務については、民法第851条に
- 後見人の事務を監督すること
- 後見人が欠けた場合に、遅滞なくその選任を家庭裁判所に請求すること
- 急迫の事情がある場合に、必要な処分をすること
- 後見人やその代表者と、被後見人との利益が相反する行為について、被後見人を代表すること
と規定されています。
成年後見監督人の主な職務は、成年後見人を監督することですが、具体的には、
- 成年後見人から、本人の状況や財産の管理状況について、報告を受け、適正に職務が 行われているかチェックする。
- 成年後見人の報告をチェックした上で、家庭裁判所に報告する。
- 法律の知識の乏しい成年後見人からの相談への対応
などになります。